第11回和風展に出展した(時の蜃気楼)をシリーズ化してみました、その第二弾(時の幻)であります。
関東大震災の震災復興事業として建設された清洲橋を題材とした川瀬巴水の新版画(清洲橋)を観ていて着想しました。
版画に描かれた清洲橋の下を行く荷足船(にたりぶね)の船頭がふと見上げた空に見た物は、やがて来るであろう令和の時代の幻なのでありましょうか。
清洲橋・はるさん作。
荷足船・P4馬用荷馬馬具の荷物・M3用半纏・股引・江戸暦HONEYさん。
UrbanSprawl2・Stonemasonさん。
スカイツリー・フリーの3Dデータから。
Poserでフィギュア等セットアップ、Vueでレンダリングしました。
(自分の和風展画の人物は段々小さく成って、ついに豆粒に成ってしまった。しかしながら人物画は和風展の華、と言うのは心得ている、来年は色っぽい人物画にしてみようかな!っと。)
版画のためか、川瀬さんの元絵でも結構色味が違うものがあってびっくりしました。
この絵の場合は影や空気の色から正午に近いまっ昼間かな?と思いきや、煌々と街燈は灯っているし。。。
いやいやその前によくみりゃ橋の上と下とで時代が違うんですよね。
橋は異世界との懸け橋とは言え、ほんのちょいとくぐったつもりがひょっこり新世界へ!
このなにげないところの区切りが実におもしろい。
現在、過去、未来が融合している不思議な光景ですね。
色使いもクールでスッキリしていて、現代の浮世絵のようで、とても綺麗です。
橋を境界線に過去と未来の表現がすごい!
青い水面の対比表現が美しくみえました。(^^♪
まさかのシリーズ化!現代の橋を境に上下に過去と未来の光景を配した画面構成がうまいなと思います。
そしてsannziさんならではの落ち着いた色合いが気品を感じさせていいですね。
ファンタジーっぽくもあり、古と現が融合したスチームパンクのようであり。
淡い色彩が壮大な街並みが更に続いているのをを想像させますね~。
現実のようで現実でない。これぞ幻!!
三次さん独自の色調でうまく表現されているなぁと思いました。
清明な色使いながら幻想的な雰囲気を出す、三次さんの真骨頂ですね。
これからもシリーズを続けてもらいたいです。
川が青く透き通っていて、南の海みたい。昔は、東京の川も綺麗だったんでしょうね。