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若き将軍

若き将軍は内心、戸惑っていました。

左大臣の命を受け、大勢の軍勢を率いて鬼退治にやってきたのに、後ろを振り返ると、家来は誰もいなかったからです。

それは、常人とは かけ離れた将軍の身体能力の高さに関係していました。

この高い山の頂上近くにある鬼のネグラまで、家来は誰もついてこられなかったのです。

あるものは途中で倒れたまま起き上がれず、あるものは四つん這いになって反吐を吐き続けました。

山の空気が薄いので、普通の人間では息をするのも困難だったのです。

しかし、将軍は違いました。

誰よりも足が速く、誰よりも頑強な体を持ち、誰よりも責任感が強かったがゆえに、たった一人で大勢の鬼と戦かわなければならなくなってしまったのです。

家来たちを待つべきかどうか思案しているうちに、日が暮れかかってきました。

暗闇でも目が見える鬼と違って、人間は闇の中では目が見えません。

将軍は決断しました。

自分一人で鬼と戦って全滅させねばならないと。

体中に力がみなぎって、将軍は刀を抜くと、ネグラを目がけて疾走していきました。

 

 使わせていただいたアイテム

  1. Genesis 8 Maleを加工
  2. Shogun Samurai Ammor by Luthbel
  3. 背景はArtmatic Voyagerという景観作成ソフトで描きました。

 

9 comments

  1. えらくハンサムな将軍様ですね。
    やっぱりヒーローは綺麗でカッコいい方が良いです。
    物語も楽しいです。
    その為か画像全体の色彩も綺麗で映画とかゲームの宣材ポスターの様に感じました。

  2. 王道のポートレートですが、Tsukitakuさんのナレーションは毎回ちょっと不思議な感じ(寓話的?)で、想像を掻き立てられますね。今回も「優れた能力ゆえに常人より大きな困難に向かわねばならない将軍」に色々と考えてしまいます。

  3. おぉ格好良い!鎧も凄いですね。何気に海外製フィギュアが日本人っぽい顔立ちになっているのも凄いと思います。稲妻のような青いエフェクトが一層格好良さを際立たせているなと思いました。

  4. きりっとした美男の若者。眼光の鋭さが決意を物語っていますね。
    Tsukitakuさんはいつもきちんと絵の物語の背景を考えて、表現するコンセプトがしっかりしていてすごいなあと思います。
    青々とした荒れ模様の空がまた、若さの覇気とでもいうものを表しているようです。

  5. おおう、イケメン武将だカッコいい。
    というお軽い感想はおいといて、いつもながら物語調のコメントがまるでドラマや映画のナレーションのようで引き込まれます。
    平安後期のようでもあり、遠い未来の話のようでもあり、SFチックな雰囲気が漂うお話のせいか(このアーマーセット見た時面食らった)鎧胴の龍の飾りがマッチしてますね。

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